正解:4)
副交感神経線維を多く含み,胸部・腹部の内臓に広く分布するのは
迷走神経(第Ⅹ脳神経)である。
迷走神経は心臓・肺・消化管などに分布し,
心拍数の抑制や
消化管運動・分泌の促進など,自律神経(副交感神経)として重要な働きをもつ。
選択肢との比較:
・1)動眼神経(Ⅲ):眼球運動と瞳孔括約筋・毛様体筋への副交感線維を含むが,分布は主に眼球周囲である。
・2)顔面神経(Ⅶ):涙腺・唾液腺(顎下腺・舌下腺)などへの副交感線維を含むが,胸腹部内臓への広い分布はない。
・3)舌咽神経(Ⅸ):耳下腺への副交感線維を含むが,分布は限局的である。
・5)副神経(Ⅺ):胸鎖乳突筋・僧帽筋の運動を司る体性運動神経であり,副交感神経線維は含まない。
脳神経のうち副交感成分をもつのはⅢ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹであり,このうち
全身の内臓に最も広く分布するのが迷走神経であることを押さえておく。