訪問看護 在宅医療ニュース
若手が少ない訪問看護の今──「ナスコミュ」が描く新しい学びのかたち
在宅・訪問看護で若手がチャンス!
特集:在宅医療・訪問看護の若手人材育成
在宅医療を支える若手看護師たち──訪問看護の新しい学びの形
高齢化が進むなかで、病院から地域へ。いま、在宅医療・訪問看護の現場では「若手人材の育成」が急務となっています。
全国で始まった新しい教育プログラムが、看護学生の学びや将来のキャリアに新しい選択肢を広げています。
訪問看護に若手が少ない現実
訪問看護の現場では40~50代が中心で、25歳未満の訪問看護師はわずか0.3%というデータが示されています。
※年齢階級別看護職員の就業場所(令和2年)資料出典:厚生労働省「令和2年度衛生行政報告例」より参考。
一方で、若手が在宅医療の現場に足を踏み入れる機会はまだ限られており、若手が参入しやすい環境が整っておらず、「病棟のほうがイメージしやすい」という声も多いのが現状です。
「実習で触れる機会が少ない」「一人で動くことへの不安」などの声もあります。
教育・研修の新しい流れ
医療法人や自治体では、若手看護師を対象とした訪問看護研修や現場同行型の教育が広がっています。
さらに、多職種連携を前提とした「チーム在宅実習」「地域包括ケア連携演習」など、
学生のうちから在宅ケアを実感できる教育体制が整いつつあります。
2025年問題・2040年問題と在宅医療の拡大
団塊世代が75歳以上となる2025年以降、急速に医療需要が高まると予想されています。
また2040年には、人口構造の変化のピークを迎え、地域で暮らす人を支えるケアの必要性がさらに増加するのではといわれています。
看護学生へのメッセージ
在宅医療は、生活を支える看護そのもの。病院とは違うやりがいがあります。
看護学生のうちから「地域でどう生きる人を支えたいか」を考えることで、キャリアの幅が広がります。