正解:4)ビタミンK
母乳栄養では
ビタミンKが不足しやすいことが知られています。新生児は腸内細菌叢が未熟で,体内でのビタミンK合成が少ないうえ,母乳中のビタミンK含有量も十分とはいえないため,
ビタミンK欠乏性出血症を起こしやすくなります。
このため出生直後などにビタミンKの投与が行われます。
● 覚え方の一例:
「あかちゃんに毛(K)がない」→ 新生児(赤ちゃん)ではビタミンKが不足しやすい,と関連づけて覚えることができます。
● 他の選択肢:
1)ビタミンA:
視覚や上皮の維持に重要な脂溶性ビタミンです。
2)ビタミンC:
コラーゲン合成などに関与する水溶性ビタミンです。
3)ビタミンE:
脂質の酸化を防ぐ抗酸化作用をもつ脂溶性ビタミンです。
5)ビタミンB1:
糖代謝に関与する水溶性ビタミンです。
これらは本問の「母乳栄養で不足しやすいビタミン」として代表的に問われるものではありません。