正解:2)橈骨神経麻痺
橈骨神経麻痺では手関節背屈(手首を反らす動き)を担う伸筋群が障害されるため、手首が垂れ下がる
下垂手(wrist drop)を呈します。
● 1)尺骨神経麻痺:
骨間筋などの麻痺により、指の屈曲・伸展のバランスが崩れて鷲手(claw hand)となります。
● 3)正中神経麻痺:
母指対立運動が障害され、母指球筋萎縮により猿手(ape hand)の所見を呈します。
● 4)筋皮神経麻痺:
主に肘関節屈曲(上腕二頭筋)などに影響し、下垂手の代表所見ではありません。
● 5)腋窩神経麻痺:
三角筋の麻痺により肩外転が障害されやすく、下垂手とは異なります。